先の総選挙で市民と野党の共闘はどのように取組まれたのか―。連帯兵庫みなせんが主催する総選挙を終えての討論集会が11月5日、神戸市内で開かれ、選挙闘争の総括論議を始めた。集会には約50人が参加。立憲民主党、共産党、社民党、緑の党、新社会党の各党代表と選挙をたたかった候補者も参加し、それぞれから発言が行われた。
冒頭、総括討議に向けて松本誠・連帯兵庫みなせん事務局長が、衆院選の特徴、みなせんとしての取り組みの経過を報告し、次への市民と野党の共闘態勢の再構築を展望しつつ、選挙総括に向けた論点などを提起した。
続いて各政党からの発言へと移ったが、このうち、粟原富夫・新社会党県本部委員長とともにあいさつした兵庫9区の菊地憲之さんは「選挙には敗れたが、共産、社民、緑、新社会の4野党共闘に加えて、立憲民主党の応援も得たほか、連帯兵庫みなせんや市民連合あかしの支援をうけ、文字通り市民と野党の共同候補として選挙をたたかうことができた。このことに改めて感謝し、これを基盤に今後も共闘運動を推し進めていく」と決意を述べた。
また、8区でたたかった共産党の堀内照文さんは、「開票後、新社会党から選挙闘争を通じて『共闘の土台ができた』とのあいさつを受けたが、その通りだと思った。今後も皆さんと一緒にたたかう」と表明。
選挙期間中、立憲民主党で活動した前参議院議員の水岡俊一さんも出席し、「市民と野党の共闘こそ重要」と述べた。
このほか、6区で立憲民主党から立候補し、比例で復活当選した桜井周議員や2区、3区、7区でたたかった共産党候補、各区みなせんからの報告が続いた。
これらの発言を受け、松本誠事務局長は、「政党と市民が当たり前のように議論できるようになった。これをさらに前進させたい」と、2019年の参院選にむけて共闘運動の推進に取り組むことを表明した。(浩)写真:新社会党からは粟原富夫委員長(左)と兵庫9区で闘った菊池憲之書記長があいさつした=11月2日、神戸市立婦人会館