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尼崎市議(元維新)政務活動費不正使用問題
真相解明へ「審査会」の設置求める署名活動

2022/10/26
光本圭佑尼崎市議の政務活動費不正使用問題で「疑惑を糺す会」が立ち上がり署名活動が始まった=9月25日、尼崎市
 今年6月に発覚した尼崎市議の政務活動費不正使用疑惑が今、尼崎市議会を揺るがしている。
 光本圭佑尼崎市議(元維新の会)は、所属していた「日本維新の会」尼崎市議団の幹事長の立場を利用し、会派の政務活動費を会派の議員の同意もなく複数回引き出すなど不透明な入出金を行ったり、また、自身が使用するパソコンの購入では大手量販店の納品書を偽造するなどの事実も明らかになっている。
 これらの疑惑について、光本議員は現在も明確な説明を拒んでおり、尼崎市議会が全会一致で辞職勧告決議を可決しても、光本氏は「辞職する考えはない」と未だに辞職せず、不誠実な対応に終始している。
 尼崎市議会は、30年前に「カラ出張事件」で議会解散という苦い経験があり、この時に「尼崎市議会議員政治倫理条例」という、今回のような事件の時に明確な説明答弁を議員に求める条例を制定した。
 いま、光本議員の疑惑の真相解明に向け、「審査会」設置を求めて市民らが「尼崎市議の政務活動費の不正使用疑惑を糺す会」を立ち上げ、署名活動が始まっている。審査会設置に必要な尼崎市内の有権者の150分の1(2600筆)の署名にとどまらず、10月末までに1万筆という目標を立て、署名の呼びかけを広げている。
 街頭宣伝でも広く共感を呼んでおり、各団体に要請した返信用の封筒での協力も多く寄せられているところだ。(平田)