新社会兵庫ナウ

地域ユニオンあれこれ(2020年1月21日号)

2020/01/21
物販を通じて組織と財政づくり
 但馬ユニオンの年間活動方針のひとつに「物資販売」がある。夏はメロンとソーメン、冬はリンゴとカニや酒の販売である。但馬ユニオンとして討議資料を作り、物販の目的を、「たんに物を売ることだけが目的ではなく、“仲間と結びつき、ユニオンの支持と支援を広げ、組織と財政力を強化すること”が目的である。そこに取り組む意味がある」と訴えてきた。
 また、但馬ユニオンのもうひとつの特徴は、新社会党を支援する「ぴぃぷる」の物販の取り組みを組合員に要請していることだ。ぴぃぷるからの還元金でリンゴなどの品物の送料を賄っている。
 昨年末のりんごの物販では、但馬ユニオンの扱いが71箱、但馬地区全体では132箱だった。12月10日に車2台で神戸まで取りに行き、私の場合は篠山、朝来、養父、関宮、日高、城崎を2日間で配達し、約400キロを走った。但馬地区は3地域(南但馬、豊岡、西但馬)を10人ほどで配達する。
 これまでの取り組みを通しての教訓は、①まだ組合員の中では「自分が買うか、買わないか」の域を克服できていないということだ。それが結果として、組合員1人0箱〜15箱と、今回も格差が出てきた。しかし、考えようによっては、まだ広げる要素があるということだと前向きに考えている。②今回初めて新規の開拓があった。私鉄総連の全但バス労組の委員長が個人として協力していただいたことだ。物販の要請も粘りと闘いを知ってもらうことなどが重要だと改めて認識した。③但馬ユニオンの扱い71箱中、約半数が全逓OBとJP労組の組合員である。郵政労働運動に感謝である。しかも、この取り組みの最終日にJP労組の組合員が但馬ユニオンに2重加盟してくれることになった。但馬ユニオンのニュースで闘いを知り、応援する気持ちになってくれていたようだ。これでしんどさもなくなった。
岡田一雄(但馬ユニオン副委員長)