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被爆体験を継承し未来への発信を
高校生平和大使らが企画・運営
「2025未来への架け橋」集会 3.16

2025/03/16
今年で2回目となる「未来への架け橋」。被爆講話を聴き、高校生がつくる未来を伝えたいと始まった=3月16日、神戸市東灘区

 「被爆者から直接話を聴ける最後の世代。核兵器廃絶と戦争のない平和な世界をつくるため被爆講話を聞き、高校生がつくる未来を伝えたい」―こうした思いから始まった「未来への架け橋」と名付けられた集会が3月16日、神戸市東灘区のカナディアンアカデミーで開かれた。高校生平和大使・兵庫の活動メンバーが自ら企画・運営するこの取り組みは今年で2回目。
 三線とベースのバンド「おやこえびす」の音楽からスタート。被爆講話では、貞清百合子さんから原爆が投下された当時6歳で広島市の爆心地から1・5キロの地で被爆した壮絶な被害の実相が語られた。高校生平和大使のメンバーからの1年間の活動報告、カナディアンアオギリグループからの報告などがあり、パネルディスカッションとアピールも行われた。
 世界にまだ1万2千発を超える核兵器が存在する中、唯一の被爆国である日本は核兵器禁止条約第3回締約国会議にオブザーバー参加さえもしなかった。しかし、高校生平和大使は、「ビリョクだけどムリョクじゃない」を合言葉に日夜活動を続けている。兵庫でも高校生平和大使の運動が始まって5年。平和、人権、差別と向きあい行動する彼女・彼らの活動を大人である私たちは息長く支援していきたい。
(M・M)