トピックス

沖縄のたたかいに学ぶ
共同テーブル近畿が集会開く

2023/06/11
【写真説明】「基地のそばで暮らすということ」のテーマで講演する明有希子さん=6月11日、大阪・PLP会館
 
 「共同テーブル近畿」主催の「沖縄戦から28年 たたかう人びとに学ぶ集会」が6月11日、大阪市内で開かれた。
集会では、米軍の基地被害を全国で告発している明(あきら)有希子さんと沖縄国際大教授の前泊博盛さんが講演した。
「基地のそばで暮らすということ」のテーマで講演した明さんは、娘が通う宜野湾市の緑ヶ丘保育園への米軍機からの部品落下事件(2017年)をきっかけに取り組んでいる学校施設上空などでの飛行禁止を求める闘いについて報告。また、最近問題化している米軍基地周辺での有機フッ素化合物(PFAS)汚染について、「かつての水俣病と同じことになるのでは」との懸念が示された。
リモートで講演した前泊さんからは「安保3文書と沖縄」をテーマに、変質した日米安保の現状と沖縄のたたかいについて、詳細な報告が行われた。前泊さんは講演の最後に、「得票率25%前後で政権に就いている岸田政権が好き勝手にやっている。これは選挙民主主義の危機である」ことを強調し、「もっと政治に関心を持ち政権を監視しよう」と呼びかけた。
参加者からは、「2つの講演を聞いて、自衛隊の『米軍化』だと思った。自衛隊が『軍』になることで、無慈悲に民を押さえつける存在になるでは」との感想が寄せられた。
なお、集会の冒頭、4月に繰り上げ当選した大椿ゆうこ参議院議員から連帯のあいさつがあった。(鍋島)