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JAL争議の早期解決を
全国統一行動の一環として元町で街宣

2023/06/06
【写真説明】小雨の降るなか、JR元町駅前でJAL争議への支援をアピール=6月6日、神戸市中央区 

 6月のJAL株主総会を前にJAL争議の早期解決をめざす全国統一行動が実施され、その一環として神戸では6月6日夕、JR元町駅南広場で小雨の降るなか街頭宣伝行動が取り組まれた。
JAL被解雇者労働組合(JHU)の鈴木圭子副委員長らが13年前の整理解雇の不当性と「希望者全員の職場復帰」「損害を補償する解決金」の実現を力強く訴えた。あわはら富夫神戸市議(新社会党兵庫県本部委員長)やひょうごユニオンの仲間らもリレートークで解雇撤回闘争の支援をアピールした。 
 JAL争議は2010年の大晦日にパイロット81人、客室常務員84人の165人が整理解雇されたことに端を発する。不当解雇撤回を求める裁判は最高裁が原告の上告を棄却。スト権への支配介入をめぐっては、都労働委員会の不当労働行為救済命令は行政訴訟として高裁勝訴が確定した。解雇後に当時の稲盛和夫JAL会長は記者会見で「経営上、解雇の必要はなかった」と述べている。整理解雇は利益優先のためで、もの言う労働者の排除と労働組合の弱体化をねらった暴挙である。
 全国統一行動は6月1日〜11日、北海道から九州まで30か所以上で取り組まれ、集約行動として6月17日に羽田空港でスタンディング・アピールが行われる。(菊地)