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加古川で憲法カフェ
「生きづらさ」について語り合う

2023/02/08
【写真説明】就職氷河期の生きづらさを振り返って語る岡崎彩子さん=1月21日、加古川市

 「憲法を生かす加古川・稲美・播磨の会」は1月21日、県加古川総合庁舎内の「かこむ」で憲法カフェを開き、昨年の参議院選挙に比例区から出馬した岡崎彩子さんから「生きづらさを感じていませんか 声をあげよう・ともに考えてみませんか」と題した問題提起を受け、学び合った。
 岡崎さんは、「おんな シングル それでも生きていける社会」のスローガンで訴えてきた選挙での経験を報告。就職氷河期世代として8年間の引きこもりを経験してきた切実な思いを訴えてきたが、その中でKHJ全国ひきこもり家族会の方と出会い、全国で自分と同じ悩みを持って多くの人々が苦しんでいることを改めて知ったと報告。労働者派遣法や日本型福祉社会の名の下で、「夫は仕事、妻は家事・育児」とされ、専業主婦世帯の優遇は女性の経済的自立を抑え、配偶者の離別・死別などで途端に貧困リスクが高くなり、特にシングルマザーはリスクが高いことなどを資料を添えて問題提起を行った。
 参加者は60代以上がほとんどだったが、自分の子育ての経験とか、60歳を過ぎどこに相談をすればいいのか、自分は何のために生きているのかなど考えさせられているなど、普段あまり人前で語らなかった家族のことをこの場では素直に言えたと語ってくれた人もいた。(藤井)